ゆら早生みかん

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ゆら早生みかんとは

由良町が原産地のみかんで、「宮川早生」の枝変わり品種です。昭和60年(1985年)に発見され、平成7年9月に品種登録されています。
10月に収獲できる極早生品種は一般的に甘味は薄く酸味が強いのですが、ゆら早生は他の物に比べて糖度は高めなのが特徴的です。
一般的には農業試験場などで品種改良をすることによって新品種が開発されるのですが、このゆら早生は農家が発見した突然変異です。

特徴

ゆら早生
果皮が緑でも甘い

収穫時期が10月と早いため、色付きはまだ青みが残っている頃から収獲されます。一般的にみかんは果皮がオレンジ色に近いほど甘味・コクが増すのですが、ゆら早生は青みが残っていても果実はオレンジ色で充分に甘みがあります。また、果皮は硬めですが、皮の厚みは薄く中の袋(じょうのう)もとても薄くて破れやすくジューシーなのが特徴です。
一般的にみかんは大きい玉の方が食べ応えもあり見た目も良いとされますが、実は小さい玉の方が味は凝縮して濃いとされています。ゆら早生はそもそも樹勢が弱くて栽培は難しく、大玉化しにくい上に収穫量が少ない品種です。小さいSサイズ以下のものがとても美味しくいただけます

次の品種も作られています

2012年に登録された「YN26」は和歌山県オリジナルの品種で、ゆら早生の血を引く極早生みかんです。ゆら早生よりさらに果皮は青いものが多く、9月頃には酸味も抜けて食べごろを迎え、さわやかな甘味が楽しめます。品種名の「YN26」か「紀のゆらら」の名前で流通しています。