お好み焼きのようで、お好み焼きではない

せち焼きとは?

せち焼き完成形

「せちがう」と言う御坊弁から生まれたこの料理、そもそも「せちがう」とは「無茶苦茶にする」という意味があります。
1955年頃に御坊市のお好み焼き屋「やました」がお客様の「焼きそばをせちがって欲しい」という要望があり、試行錯誤の結果、「焼きそばを溶き卵で固める」事に至った料理です。
見た目はお好み焼き状ですが、小麦粉を使っていないので食感は異なります。
ちなみにこの「せち焼き」ですが、2011年9月に「やました」さんによって商標登録されています。そのためせち焼きを食べることができるのは「やました」さんなど御坊市にある店舗のみです。
とっても美味しいので、御坊を訪れた際にはぜひ訪れてみてください。ただし営業時間はお昼の時間のみ、テーブルは5卓しかないので混雑時には待つ事になる場合もあります。

せち焼きの作り方

作っている途中

作り方自体はそんなに難しくありません。ただしソースや調味料の比率等にはヒミツがあるのでしょう。

  1. 千切のキャベツと具材(肉やイカ、エビなど)を調味料(塩・胡椒など)で味付けしながら炒める。
  2. 中華麺を入れてウスターソースをかけてさらに炒める。
  3. 中心に窪地を空けるように具材をドーナツ状にし、その中に卵を入れる。
  4. 少し火が入ったら具材・麺と一緒にせちがう(絡ませる)
  5. 焼けて来たらひっくり返し、ソース・マヨネーズ・かつお節・青のりをかけてでき上がり。

一度食べてみてください

小麦粉が入っていないのでお好み焼きのようで何となく違うような、でも美味しい「せち焼き」。目の前で作ってもらい、作り立てのアツアツを食べることができます。ぜひ一度お試しください!