黒い板張りの床を作りたい。無垢材での渋墨塗りのフローリングにつて
    お問い合わせの多いフローリングについて、一つの方法をご紹介申し上げます
居間やお店の板の座敷を渋墨を塗って大丈夫でしょうか?
無垢材の床に渋墨を塗って大丈夫でしょうか?と、

 渋墨塗りの上に柿渋を塗っていただいても、擦っているあいだに墨がつくから、不向きですとお答えしてきました。

そこで、当社の協力企業である防水・塗装が専門の丸義理研工業さんに渋墨塗りの黒い床が体育館の床の様に強く擦れても大丈夫な処理方法ををテストしていただいた結果、以下のような方法で黒い床が出来ることがわかりました。

(1)渋墨を好みの濃さに塗る
(2)乾燥したら、ウエスで軽くススとる。
(3)柿渋を1回無いし2回塗り、乾燥させる。
(4)ウレタン樹脂をラッカーシンナーで3:1程度に薄めます。
(5)このウレタン樹脂を刷毛で上塗りをします。写真は2回塗りです。

 乾燥には、材質にもよりますが2日〜4日かかります。



詳細
 
ウレタン樹脂は乾くと非常に硬くなります。材料の表面に強いコーティング膜を作ります。
 乾くとと表現しましたが、厳密には「硬化」するという表現になります。
ウレタン塗装は体育館の床のように光沢、ツヤがあり、耐摩耗性、耐久性があります。

 メンテナンス
・ワックスは厳禁。ノンスリップ性が損なわれ滑りやすくなります。
・雑巾がけ、水拭きは厳禁。硬く絞った雑巾での汚れ落しはOK。
・柔らかい布でカラ拭きをします。

 ご注意
・ウレタン樹脂そのままでは粘度が強く泡立ち上手く塗れません。粘度が薄いくらいにして2回または3回程度塗るのが適当でしょう。
・塗り方によってはムラが出ることがあるので、できれば専門業者に依頼したほうがいいかもしれない。
・絶えず水がかかったたり、水につかる所、いつも湿っている所には適しません。

自力で塗装しようとする場合についてもテストしました。

・写真は「アサヒペン」の商品です。ウレタン樹脂の入手方法は、DIYのお店で「ウレタンニス」をお求め下さい。

水性「ユカ用ニス」・・アクリルウレタンニスの表記があります。
「ツヤあり透明」「半ツヤ透明」の表示がありますが、写真は「半ツヤ透明」を使いました。

商品説明では乾燥に2〜3時間と書かれていますが、丸1日とったほうが良さそうです。

写真@
 上の板は檜材で渋墨を塗っています。右側半分は柿渋2回塗っていますのでツヤがあります。

下の板は、杉板の渋墨塗りです。

写真A
上の板の上半分にに業務用のウレタン樹脂を1回、下の杉板の右半分に同じくウレタン樹脂を1回塗りました。
写真B
上の板の下半分にDOYで買ったアサヒペンのウレタン樹脂を2回、下の杉板の左半分に同じくアサヒペンのウレタン樹脂を2回塗りました

写真C

光の加減で写真写りが変わるかもしれないので屋外で撮影しました。

・下の板の左端は渋墨のままでウレタンを塗っていません。

 写真のBとC

・写真は「アサヒペン」の商品です。ウレタン樹脂の入手は、DIYのお店で「ウレタンニス」をお求め下さい。

アサヒペンのウレタン水性「ユカ用ニス」300ml ・1,420円でした。


商品説明では乾燥に2〜3時間と書かれていますが、丸1日とったほうが良さそうです。

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