十万人の参詣道環境保全トレッキング |
平成25年7月6日 |
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![]() 出発地点の丹生都比売神社では丹生晃市宮司から、神仏集合、宗教争いをしない神と仏が共生する日本人の宗教観の素晴らしさの話があり、その後、全員で登山の安全を祈願。 |
世界遺産の高野山町石道を道普請をしながら丹生都比売神社から高野山伽藍までの約14Kmに募集定員の120名が登山した。 熊野古道の語り部でもある熊野セラピストが法螺貝を吹き、鳴り渡る音を合図にリーダーが先導して出発。 神社から八丁坂を登り120町石と二ツ鳥居のある町石道に入り、各地に用意された土を道の掘れ込んでいる所に入れるなど、補修をしながら高野山をめざした。 |
![]() この夏一番といわれる蒸し暑さの中でも、標高約500m〜900mの町石道の木陰は風通しも良く快適なハイキングコースだった |
和歌山の自然のファンを作り出してリィピーターを増やすことを一つの目的としており、県観光課は企画に工夫を凝らしている。今回の十万人の参詣道環境保全トレッキングは県とJTBが企画運営実施。平成23年から年間3回実施していおり、現在までの参加者の累計は1万8千人を超えているという。人気は上々だ。 JTBはパンフ作成やインターネットで広く募集し、最も遠くからの参加者は静岡県からも。 大阪発着はJR大阪駅・JR天王寺駅、和歌山発着は南海和歌山市駅・JR和歌山駅、から丹生都比売神社へ往復無料バスを運行する魅力をアピールしており、今回も定員を上回る応募があり抽選で120人に絞ったそうだ。 たまたま神社に来ていた地元の方は、地元にも声がけしてもらえたら世界遺産保全の認識も深まるのに。市や町の広報に小さいスペースでも参加募集の告知できればいいのにと話していた。 |
かつらぎ町商工会は県観光課から、高野山町石道の地元の特徴を活かした昼食弁当の提案を求められ、会員に参加を求めた。数社の応募があったが「ベンケイ食品」が採用された。 柿の葉寿司を県下に広く販売している「ベンケイ食品」は自社の柿の葉寿司をメインにして竹の皮で包むもの。地元特産の柿を加工してユニークな商品に仕上げている「柿ひとひら」や古くからの「焼もち」をスイーツとしてメニューに入れるなど地元企業に協力を求めたものだ。 |
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夏の高温のため、食中毒に万全の注意を払ったという「ベンケイ食品」代表の宮部幸治さんは皆さん無事高野山に到着したとの知らせに安堵。 「地元有志のみんなでユニークな弁当を開発して、県や行政機関へ積極的に提案して活力ある町、観光の開発に協力していきたい。今回はとてもいい勉強になった」と。 | ![]() |