さわやかな初夏の風を感じる朝、29回目の高野山参詣登山が開催された。
いろいろの団体が高野山参詣登山を実施しているが、伊都橋本青少年団体連絡協議会の主催するこの参詣登山が最大規模を誇っており、安全確保にも万全を期するため多数のスタッフが動員されている。
この日の参加者は918人。九度山町コミニュテーセンター前の広場で受付を済ませた後、慈尊院で登山の安全を祈願。
慈尊院から丹生官省符神社への石段中ほどにある180町石を確認し、179町石、178町石を見ながら高野山壇上伽藍に向かった。
高野山町石道は伽藍の根本大塔を起点に九度山の慈尊院までの山道約20Km。道しるべは高さ3m、30cm角の花崗岩の卒塔婆。1丁(109m)毎に180本が建てられている。高野山開山のおり空海が木製の卒塔婆を建てて道しるべとしたが、鎌倉時代に石造りの五輪塔形の卒塔婆に建て替えられ、現在に至っている。1丁毎の町石に合掌しながら参拝登山したと伝えられる祈りの道だ。
世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」、高野山町石道の正しい読み方は「こうやさんちょういしみち」
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